引っ越しの荷物を取り出して新居に配置していく、ただそれだけの作業で1人の人物の人生を表現する試みが光る「Unpackingアンパッキング」を紹介します。
タイトル画面のこのアイテム、長い付き合いになります |
ストーリーが文章で語られることはなく、ただ荷物を取り出して置いていくだけです。本当にただそれだけです。
最初は一部屋だけの荷ほどきです |
あとは部屋の状況から推測して適切な場所に荷物を置いていくだけです。
赤枠でそこ違うよ表示は荷物を全部取り出してから表示されるので、最初に荷物全部取り出しておくのが良いかもしれません。
荷物を置く場所はガチガチに固定されている、ということはないので配置後の部屋はプレイヤーそれぞれの好みや性格が反映されたものになるのでSNS等でレイアウトをお披露目するという楽しみ方もあります。
荷ほどきについても、箱から出した荷物をひとつずつ置いていく人もいれば、とりあえず荷物を全部出してから配置を考える人もいたり。
荷物自体も回転させてどちらの面を見えるようにするかなどのこだわりを発揮できるようになってます。ぬいぐるみやフィギュアは同じ向きでそろえて並べたい、ということも可能です。
こだわりによる様々な違いを楽しめます。
トイレに鍋とかぬいぐるみ置いてると赤枠で違うよ表示出ます。 |
こだわりつながりで注目してほしいのが『音』
荷物ひとつひとつの材質を反映させた音がたくさん収録されてます。荷物をどこに置いたかで聞こえてくる効果音が違います。棚に荷物を置いたら「ゴトッ」という音がするし、ベッドやソファに置いたら「トスッ」という音が。荷物と場所の組み合わせで変化する音の数々のこだわりがすごいです。じっくり堪能するためにヘッドフォンなどを装着してのプレイをオススメです。
音だけでなく音楽もオススメですよ。
本の持ち主が何者か分からないので「who」でスタート |
ゲームの期間はこちらの通り。1997~2018年の間に複数回の引っ越しを行います |
引っ越しが進むと複数の部屋での荷ほどきが待ってます
最初は自分の部屋のみの荷ほどきですが、実家を出て一人暮らし始まったなと分かる引っ越しだと自室の他に台所やバス・トイレでの荷物配置も出て複雑さも増してきます。
段ボールにはその部屋に置く荷物が入ってるとは限らなくて、部屋をまたいでの大移動も発生します。
見取り図でどういう家に住むのかの想像もできます |
音の素晴らしさを耳で堪能できる反面、見た目のあたふた感で笑ってしまいました。スマートな荷ほどきができればと思うのですが、そのあたふたぶりも他人と共有して笑えばいいんじゃないかな、ということで。
さあ、リプレイで荷物整理で右往左往した様を眺めよう! |
ステージをクリアすると次の引っ越し後の荷ほどきが始まります。
新たな住まいを見て、ひとり暮らし始めたのかとかルームシェアするんだな、という情報を得て物語を想像できます。
彼氏と同棲ですか、からのうまくいかなかったんですね…、なども読み取れます。
ちなみにこれを書いてる時点では、ゲームパスアルティメット加入者だとスマホやタブレットでも遊べちゃいます
↑縄跳びしまえ、とかごちゃごちゃに荷物置いてんじゃねえよ、などのツッコミは右から左へ受け流します。
画面上に仮想ボタンが表示されます |
出てきた荷物に女性の下着があって荷物の主が女性だと判明するシーン |
私と同じ人も少なくないと思われます。
何か分からない代物 |
キャンプで使うみたい?画像検索で見つけた使用例を貼り付けます。
と、紹介してきましたアンパッキングは文章で物語を語らずにただそこに住む人の持つ荷物、部屋にある小物などで物語を見せる。そういう表現が成立することを教えてくれた素敵なパズルゲームです。
プレイ時間は数時間ほどですがとても印象に残るゲームになりました。
実績解除の難易度も低いのでそういう方面での需要にも応えてくれますよ。