本編も制作中です。
だがそんなことはどうでもいい。今書きたいから書くのです。
(なお記事中の画像はPS4で撮影したものです)
星の欠片の物語はVRを使った脱出アドベンチャーゲームです。正確には脱出のお手伝いをするアドベンチャーゲームです。
このゲームの魅力はVRでできること、できないことの制約をゲームに落とし込んだところにあります。この辺りは本作の企画他を担当している自転車創業さんのHPをご覧になるのが一番です。
VRヘッドセットを被ることがゲーム世界への入り口となる導入部からして独特で戸惑うかもしれません。ゲームを開始するとタイトル画面なしでノイズの入った画面が展開されるという流れですから。しばらくするとノイズが除去されて不思議な世界と不思議な少女が現れます。
プレイヤーにできることはヘッドセットを通して見える不思議な空間を見ることだけ。コントローラ?持ちません。
ではどうやって脱出の手伝いをするのかというと、気になるオブジェクトを見る、だって見ることだけしかできないから。
お互いの姿は見えるけど、触れることもできないしこちらの声も届かない。ただし少女の声は聞こえている。そんな状況で展開される物語です。
プレイヤーが気になるものをしばらく見ているとそれがフォーカスされて不思議な世界の少女がそれを察知することができるようになります。そして少女がそれを調べに移動する。調べて何かできそうなことがあれば実行する(スイッチを押したり、あるいはスイッチを押したり)
「スイッチを押したり物を持ってきたりスイッチを押したりしてやるぞ」 |
上手くやれば仕掛けが作動して状況に変化が訪れます。
簡単に言うと、目と目で通じ合う脱出ゲームですね!
目と目で通じ合う確かに、ん、胸デカい |
「ふむ、間違い無いな。仮初の形ではあるが、おんしは間違いなくこの世界に介在しておる」 |
「わしは今、この『星の核』に囚われておってな……」 |
でも、この一連の流れはまるで飼い主がフリスビーを投げて愛犬に拾いに行かせるような感じがあります。ヒロインの少女を犬扱いとは何たることですか!(←)
ただ見るだけしかできないからといって簡単に先に進めると思ってはいけません。自転車創業さんの作品は一筋縄で攻略できるような代物ではありません。
時には煮詰まってどうにもならないことも起きます。そんな時に大切なことは、あえて離れることです。しばらくゲームから離れて普通の日常を送ったりするのが重要なのです。
時間が経てば知らず知らずにはまり込んでいた固定観念や先入観が取り除かれて謎を解くカギとなる閃きが降りてきます。
もひとつ、まともなアドバイスを。オブジェクト全体しかフォーカスできなかったものが情報を得ることで一部分だけフォーカスできるようになることがあります。これによって新たな展開が開けることがあります。
とにかく見ることしかできないのでしっかりと自分の周囲を見回すこと。前後左右だけでなく上も下も見ましょう。これは物語の最後にも忘れずにいること。
ヘッドセットを被るだけで進行することで世界への没入感が高く、VRならではの体験が得られる本作。なんといっても動きまわる必要がないので部屋がゴチャゴチャしててちょっとVRに手を出す気になれない。そんな人でも楽しめます。
椅子に腰かけて安楽椅子探偵を気取ったプレイもできます。ヒロインを駆けずりまわして自分は動かないなんてとんでもないヤツだな!
下にあるのは同様に顎で使われるヒロインの写真です。
キリキリ働けー!とか言っても彼女には聞こえないので安心ですね(鬼
と、星の欠片の物語をおすすめしたタイミングで、PSVRの期間限定セールが始まるらしいですよ。
本編を待つのもありですが、ひとかけら版でこの魅力に触れてほしいと思う次第です。
また、自転車創業さんのノベルゲームも独創的なのでオススメします。ただ読み進めるだけじゃない、そんな仕掛けが待ってます。
自転車創業HP:『自転車創業』 (anos.jp)
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これを機にVRデビュー、いかがですか?
星の欠片の物語の本編にあたる「星の欠片の物語。しかけ版」が発表されて、現在はひとかけら版が無料で配信されています。
気になった人はためらわずにお試しができますよ。ぜひどうぞ!